2022-03-10

ステンレス製バリケード(拒馬)

古代における「拒馬」とは、戦争中に防御基地を設営する際、基地の周囲に多くの木の棒を交差させて固定し、その先端に刃物や刺を付けて、移動可能な大型の障害物として用いたものです。その用途は、敵の騎兵の進軍を阻止し、敵の攻撃を弱めることにありました。「拒」は防ぎ止めるという意味があり、この防御配置が馬に関連していたことから、人々はこの物体を「拒馬」と呼ぶようになりました。

現在、私たちは駐車スペースの前後で、「拒馬」に似たU字型I字型の車止め(車阻)が固定されているのを見かけることがあります。また、デパートの周囲には駐車禁止の標識が貼られたバリケード(拒馬)が置かれていたり、路地や工場の前には車輪が付いた移動式のバリケード柵が置かれていたりします。

近年、お客様から、ご自身のニーズに合わせてU字型I字型、またはダブルU字型の車止めを特注したいというお問い合わせが増えています。

U字型I字型の車止めには、移動式固定式があります。移動式は、駐車場の駐車スペースの前後にあるようなもので、車が駐車位置にないときに、車止めを床に開けられた穴に差し込んで施錠することで、他の車があなたの駐車スペースに停めるのを防ぐことができます。固定式は、建物の空き地や歩道の周囲に複数設置し、車の進入を阻止し、歩行者の安全を確保するために使用されます。

ダブルU字型の車止めにも移動式と固定式があり、通常は店舗が歩道や道路脇の通路を確保し、オートバイが密集して駐車するのを防ぎ、歩行者がスムーズに通行できるようにするために設置されます。

車止め以外にも、ステンレス製バリケード(拒馬)を特注したいというお客様が増えており、バリケードに表示する文字も「駐車禁止」の文字に限定されなくなっています。バリケード(拒馬)や車止めのどちらも、お客様の要望に応じて、文字の切り抜きやシルクスクリーン印刷の方法で、文字や図案を印刷することができます。

特注のステンレス製バリケードや車止めは、元々「駐車禁止」の標識が建物の周りに冷たく立ち尽くしているだけのものだったのが、雑然とした道路脇に温かみのある可愛らしい飾りを加えるような存在になっています。

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