
ウェハーフレームとは?ダイシングフレーム・ディスコリング徹底解説【半導体製造の基礎】
ウェハーフレームとは何か?
ウェハーフレーム(Wafer Frame)は、半導体製造工程においてウェハーを固定・保持するために使用される重要な部品です。特にダイシング工程(チップ切断)では欠かせない存在であり、加工精度や歩留まりに直接影響を与えます。
一般的には以下のような名称でも呼ばれます:
- ダイシングフレーム
- ディスコリング(Disco Ring)
- ウェハーリング(Wafer Ring)
- 鉄リング
これらは基本的に同じ用途を指し、業界や地域によって呼び方が異なります。
ウェハーフレームの役割と重要性
半導体製造では、ウェハーは非常に薄く繊細です。そのため、加工時に安定して固定する必要があります。
ウェハーフレームの主な役割は:
- ウェハーの固定と安定化
- ダイシング時の振動防止
- チップ破損のリスク低減
- 加工精度の維持
特にダイシング工程では、わずかなズレや変形でも不良品の原因となるため、フレームの品質が非常に重要になります。
ウェハーフレームの種類と特徴
1. 金属ウェハーフレーム(ステンレス製)
最も一般的に使用されるタイプで、以下の特徴があります:
- 高い剛性と安定性
- 繰り返し使用が可能
- 精密加工に適している
特に420ステンレス鋼は、硬度と耐久性に優れており、半導体用途で広く採用されています。
2. 樹脂フレーム(プラスチック)
- 軽量で取り扱いやすい
- コストが比較的低い
- 一部用途に限定される
精度が求められる工程では、金属フレームの方が適しています。
ダイシングフレームとディスコリングの違い
実際のところ、「ダイシングフレーム」「ディスコリング」「ウェハーリング」は大きな違いはありません。
- ダイシングフレーム:用途ベースの名称
- ディスコリング:装置メーカー由来(DISCO社)
- ウェハーリング:一般的な呼び方
つまり、呼び方が違うだけで基本機能は同じです。
ウェハーフレームの材質選びが重要な理由
ウェハーフレームは見た目以上に、材質によって性能が大きく変わります。
重要なポイント:
- 平面度(フラットネス)
- 寸法精度
- 変形耐性
- 表面粗さ
例えば、剛性が不足すると、ダイシング時に微小なズレが発生し、歩留まり低下につながります。
YJステンレスのウェハーフレームの特長
YJステンレスでは、半導体製造に適した高精度ウェハーフレームを提供しています。
主な特長:
- 高精度加工による安定した品質
- ポリッシュ/マットなどの表面仕上げ対応
- レーザー刻印によるトレーサビリティ
- 溝加工・ノッチ加工のカスタマイズ対応
- Blue Tape工程に対応したテンション試験済み
標準サイズ(6インチ、8インチ、12インチ)に加え、用途に応じたカスタマイズも可能です。

ウェハーフレームの選び方
選定時にチェックすべきポイント:
- 使用する装置との互換性
- 必要な精度レベル
- 材質(420 / 304など)
- 表面処理仕様
- コストと耐久性のバランス
用途に合わないフレームを選ぶと、工程全体に影響が出るため注意が必要です。
まとめ
ウェハーフレームは、半導体製造において見落とされがちですが、非常に重要な役割を担っています。
- ダイシング精度に直結
- 歩留まりに影響
- 製品品質を左右
そのため、適切な材質と設計を選ぶことが、安定した生産につながります。

お問い合わせ・ご相談はこちら
ウェハーフレームの選定やカスタマイズについてご相談がある場合は、YJステンレスまでお気軽にお問い合わせください。
実際の製造現場に合わせた最適な提案をいたします。
FAQ
Q. ウェハーフレームとは何ですか?
A. 半導体製造工程でウェハーを固定するためのリング状部品です。
Q. ディスコリングとは何ですか?
A. ウェハーフレームの別名称で、主に装置メーカー由来の呼び方です。
Q. なぜ420ステンレスが使われるのですか?
A. 高い剛性と耐久性があり、精密加工に適しているためです。

