2022-12-30

INSIDE独占|台湾製造業のデジタル変革ストーリー

INSIDE独占取材|伝統産業の逆転戦略とデジタル成長

YJステンレスは1983年の創業以来、約40年にわたり、カスタマイズ型のごみ箱やシンクをはじめとするステンレス製品を中心に事業を展開してきました。高い対応力を強みに、同社の製品は台湾新幹線の駅や地下鉄、大型商業施設、ハイテク企業、観光地など、さまざまな場所で採用されており、顧客は国内外へと広がっています。

さらに近年では、事業の幅を広げるべく「製品の多様化」を推進。従来の生活用品にとどまらず、半導体分野へ進出し、ウェハーフレームの開発・製造にも取り組んでいます。これにより、より高度な技術領域へと事業を拡大しています。

また、マーケティング面でも大きな変化がありました。YJステンレスはデジタルチャネルへの投資を強化し、検索エンジンを活用した集客によって、世界中からの問い合わせや受注を獲得する体制を築いています。

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従来、多くの伝統産業は飛び込み営業や紹介に依存し、オンラインでの情報発信にはあまり積極的ではありませんでした。簡易的なウェブサイトを持つだけで更新も少なく、新規顧客の開拓に苦戦するケースが一般的です。YJステンレスもかつては同様の状況にありました。

しかし2013年、林佑嘉総経理が営業チームに加わったことで、大きな転機が訪れます。オンラインの重要性にいち早く気づき、デジタルマーケティングへの本格的な投資を決断しました。

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最初のステップは、ウェブサイトの全面刷新でした。デザイン性の向上だけでなく、製品情報の整理や見せ方の改善を行い、ユーザーにとって分かりやすい構成へと進化させました。同時に、社内でもデータに基づく意思決定を重視する文化を育てていきました。

さらに、SEO対策やアクセス解析などのデジタル施策を組み合わせることで、どこから問い合わせが来ているのか、どのページが成果につながっているのかを可視化。これにより、継続的な改善と新規顧客獲得の強化を実現しました。

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その結果、2021年には顧客の約70%がインターネット経由での獲得となり、TSMCやSamsung、Hitachi、SONYといったグローバル企業との取引にもつながっています。

現在では、YJステンレスのマーケティング予算のほぼすべてがデジタル領域に投資されています。オンライン施策は効果をデータで可視化できるため、改善スピードが速く、成果も明確に把握できる点が大きな強みです。

このように、YJステンレスは伝統的な製造業でありながら、デジタルの力を取り入れることで、新たな成長を実現しています。

記事ソース: https://www.inside.com.tw/feature/awoo-martech/25453-jenyen

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