2026-08-25

シングルウェーハシッパーとは?用途・サイズ・選び方

シングルウェーハシッパーとは?用途・サイズ・選び方

シングルウェーハシッパーとは?単枚ウェーハの搬送・保管と選び方

シングルウェーハシッパーは、ウェーハを1枚単位で個別に収納し、搬送や一時保管に使うケースです。

複数枚をまとめて収納するウェーハカセットとは異なり、サンプルや評価用ウェーハなどを1枚ずつ分けて扱いたいときに使われます。

選ぶときは、「6インチ用」「8インチ用」「12インチ用」といった対応サイズだけを見るのではなく、ウェーハ径や厚み、ケース内部での保持状態、蓋を閉じたときのクリアランスなども確認します。

この記事では、シングルウェーハシッパーの基本的な役割から、どのような場面に向いているのか、ウェーハカセットとの違い、選定時に見ておきたい条件まで整理します。

シングルウェーハシッパーとは

シングルウェーハシッパーの大きな特徴は、ウェーハを複数枚まとめるのではなく、1枚ずつ個別に収納できることです。

例えば、

  • サンプルウェーハを1枚だけ搬送する
  • 評価用ウェーハを個別に管理する
  • 少量のウェーハを工程間で受け渡す
  • ウェーハごとに分けて保管する

といった使い方があります。

特に、ウェーハをロット単位ではなく、1枚ごとに識別・受け渡ししたい場合に使いやすい搬送方法です。

ただし、シングルウェーハシッパーという名称が同じでも、内部構造や保持方法は製品によって異なります。実際に使用する際は、ケースの構造と収納するウェーハの条件をあわせて見ます。

どんなときにシングルウェーハシッパーを使う?

複数枚のウェーハをまとめて工程間搬送する場合は、ウェーハカセットが使いやすいことがあります。

一方、シングルウェーハシッパーは、

  • 必要なウェーハだけを1枚取り出して搬送したい
  • サンプルや評価品をほかのウェーハと分けたい
  • 少量のウェーハを個別に受け渡したい
  • 1枚単位で保管・識別したい

といった場面に向いています。

つまり、「どのケースを使うか」を考える前に、ウェーハを何枚単位で扱うのかを決めると選びやすくなります。

どんなときにシングルウェーハシッパーを使う?

シングルウェーハシッパーとウェーハカセットの違い

どちらもウェーハの搬送・保管に使われますが、基本となる収納単位が異なります。

比較項目シングルウェーハシッパーウェーハカセット
収納単位1枚複数枚
収納方法ウェーハを個別に収納複数のスロットに収納
向いている使い方1枚単位の搬送・保管複数枚をまとめた搬送・保管
選定で見る項目ウェーハ径、厚み、保持状態などウェーハ径、収納枚数、スロット条件など

どちらが優れているということではなく、1枚ごとに扱いたいのか、複数枚をまとめて扱いたいのかによって使い分けます。

サイズは「対応インチ」だけで決めない

シングルウェーハシッパーを選ぶときは、まず使用するウェーハ径を確認します。

代表的な対応サイズには、

  • 6インチ
  • 8インチ
  • 12インチ

などがあります。

ただし、同じ「8インチ用」であっても、実際の使用条件まで同じとは限りません。

見ておきたいのは、

  • ウェーハ径
  • ウェーハ厚み
  • ケース内部の有効寸法
  • ウェーハとの接触・保持位置
  • 蓋とのクリアランス

などです。

特に使用するウェーハの厚みが製品の想定条件と異なる場合は、対応インチだけでなく、ケース内部での収まりや保持状態まで確認します。

対応インチは入口の条件であって、それだけで適合性が決まるわけではありません。

ケースの中でウェーハがどう保持されるかを見る

ケースにウェーハが入ることと、実際の搬送条件に合っていることは同じではありません。

例えば、寸法上は収納できても、

  • ケース内部での動き方が変わる
  • 接触位置が想定と異なる
  • 想定した保持状態にならない
  • 蓋を閉じたときの収まりが変わる

といったことがあります。

そのため、ケース内寸だけでなく、ウェーハが内部のどこに接触し、どのような状態で保持されるかも見ます。

シングルウェーハシッパーでは、1枚のウェーハを個別に扱うため、この保持状態は選定時の重要な判断材料になります。

蓋を閉じた状態のクリアランスも見る

ケース本体に問題なく収まっていても、蓋を閉じたときに収まり方が変わる場合があります。

例えば、蓋内側のリブや突出部、ウェーハ上面との距離によって、有効なクリアランスが変わります。

そのため、ケース内寸だけでなく、蓋を閉じた状態でウェーハとの干渉がないかまで見ておくと判断しやすくなります。

取り出しや次工程への受け渡しも考える

シングルウェーハシッパーは、ウェーハを収納して終わるものではありません。

目的地ではケースを開け、ウェーハを取り出して次工程へ移します。

そのため、収納状態だけでなく、取り出しや次のキャリア・工程への受け渡しがしやすいかも実際の使いやすさに関わります。

ESD仕様は材質名だけで判断しない

静電気対策が必要な場合は、材質名だけでESD性能を判断しないようにします。

例えばPET製であっても、すべての製品が同じ電気的特性を持つわけではありません。

ESD条件がある場合は、対象製品の電気的仕様やメーカーが示す仕様値を確認します。

YJステンレスのシングルウェーハシッパー

YJステンレスでは、単枚ウェーハの搬送・保管に使用するシングルウェーハシッパーを取り扱っています。

対応サイズとして、

の製品があります。

YJステンレスの公開製品情報では、単枚ウェーハを水平に収納するタイプが案内されています。材質やESD仕様は製品によって異なるため、使用条件に合わせて各製品の仕様を確認します。

実際の選定では、対応ウェーハサイズだけでなく、

  • ウェーハ厚み
  • ケース内部の保持状態
  • 必要なESD条件
  • 使用工程

などをあわせて整理しておくと、製品仕様と比較しやすくなります。

シングルウェーハシッパーについて確認したい場合は、使用するウェーハサイズ、必要数量、使用条件とあわせてYJステンレスまでお問い合わせください

まとめ

シングルウェーハシッパーは、ウェーハを1枚ずつ個別に収納し、搬送や保管を行うためのケースです。

サンプルや評価品、少量のウェーハなどを1枚単位で扱いたい場合に使いやすく、複数枚をまとめるウェーハカセットとは収納単位が異なります。

選定するときは、

  • ウェーハ径・厚み
  • ケース内部の保持状態
  • 接触位置
  • 蓋とのクリアランス
  • 取り出し・次工程への受け渡し
  • 必要なESD条件

などを見ます。

特に押さえておきたいのは、

「ウェーハがケースに入ること」と「そのケースが実際の搬送条件に合っていること」は別

という点です。

対応インチだけで判断せず、1枚のウェーハをどのように収納・保持したいのかまで整理して比較すると、使用条件に合ったシングルウェーハシッパーを選びやすくなります。


よくある質問

1. シングルウェーハシッパーは何枚収納できますか?

一般にシングルウェーハシッパーは、ウェーハを1枚単位で収納するタイプを指します。

複数枚をまとめて扱う場合は、ウェーハカセットなど別の搬送方法も候補になります。

2. 同じ8インチ用ならどのシングルウェーハシッパーでも使えますか?

必ずしも使えるとは限りません。

対応ウェーハ径が同じでも、ウェーハ厚み、ケース内部寸法、保持位置、蓋とのクリアランスなどが異なる場合があります。

3. ウェーハカセットとの一番大きな違いは何ですか?

基本となる収納単位です。

シングルウェーハシッパーは1枚ずつ、ウェーハカセットは複数枚をまとめて扱う用途に使われます。

4. ESD仕様は材質を見ればわかりますか?

材質名だけでは判断できません。

ESD条件が必要な場合は、対象製品の電気的仕様やメーカーが示す仕様値を確認します。

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